太陽熱温水器の作り方
この太陽熱温水器を手作りした時の様子を「作り方」として紹介します。
朝日ソーラー、コロナ、長府製作所(エコワイター)とかノーリツ(NORITZスカイピア)とかの太陽熱温水器の購入に踏み切れず、自分でエコ温水器を作ろうと決意。
まず、ソーラー温水器手作りの前に考えたのが、お風呂を一杯にする容量をもつソーラー温水器を作るには、塩ビ管がどれだけ必要なのか?っということ。
【我が家のお風呂一杯って、いったい何リットルなのか?】
お風呂の余り湯を洗濯機に使いまわすとき、洗濯機に何杯とれるかで計りました。
我が家の洗濯機には、40リットルとの表示があり、お風呂一杯の状態なら5回とれたもんですから、だいたい、200リットルかなとメボシをつけました。
【貯湯タンクに使う、直径10センチ・長さ2メートルの管が何本必要なのか?】
サイズは先に決めてました。直径10センチ・長さ2メートル。
ちょうどよいソーラー温水器にするには、コレが何本必要なのか?
一本あたりの容量を計算します。円柱の容積の公式にあてはめて、、
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容積=半径×半径×円周率×高さ
容積=5cm × 5cm × 3.14 × 200cm
容積=15700ml
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っと言う事で、一本あたり、15.7リットルのようです。
ならば、
200リットル÷15.7リットル=12.7本
なので、12本に決めました。
自作の太陽熱温水器の図
太陽熱温水器のタンク
材料一式。
材料は全てコメリで購入しました。
コメリの店員さんが、「なにされるんですかぁ?」って。
面倒だったから、、「あ、そんなようなモンです。」って答えちゃいました。。
太陽熱温水器を作るんですって答えたら、話が長くなってしまいそうです。。
直径10cmのキャップ
これで、管の片方をフタします。
ヒシボンド
塩ビ管用の接着剤です。
管を強力に接着します。
メーカーサイト
http://www.mpi.co.jp/product/detail/117/index.html
ヒシボンドは、このようにハケで塗ります。
太陽熱温水器の送水管側に使う部品です。直径10cm → 5cmに変換します。
太陽熱温水器が水モレしないようヒシボンドをしっかり塗ります。
直径5cmの塩ビ管2mを買ってきて、写真の様にノコギリで小さく切りました。
こんなのを、23個つくりるのに、かなりしんどかった。
チーズ
組み合わせて、こんな感じになりました。
黒のつや消しスプレー(水性)で管を真っ黒に塗ったんですが、塗ってるところ、写真に撮るの忘れてました!!
太陽熱温水器の集熱効率を高める為に、タンクを黒くしたのです。
タンクいっぽんいっぽんの頭に金具を取り付けます。
この金具で屋根に太陽熱温水器のタンクを"ひっかけ"ます。
固定用金具を取り付け完了。
屋根に設置してゆきます。
直径5cmの塩ビ管で貯湯タンクを連結してゆきます。
屋根の上での"ぶっつけ本番"です。屋根の形状に対して微妙に調整しながら貯湯タンクをつないでゆきます。
だいぶ太陽熱温水器の姿になってきました。
太陽熱温水器の本体が完成です。
太陽熱温水器の給水口
太陽熱温水器の給水口をつくります。
給水ホースを接続する、ニップルです。
これはニップルを接続する直径13mmのソケット
こんなかんじで組みます。
できた。給水口の完成です。
オーバーフローの排水口も兼ねています。
先の所は、ドリルで小さな穴を開けました。
この穴から水がオーバーフローします。
給水用のホース30m。
給水口を温水器に取り付け & ホースをニップルに接続します。
太陽熱温水器の給水と送水配管など
1.5mmのドリルで、空気抜き穴を開けます。
空気抜き穴完成。
これを開けないと、注水できません。
あと、熱せられて膨張した水がこの穴から溢れてゆきます。
太陽熱温水器はこのように、、金具で"ひっかけ"ました。
(これで、雪にも耐えてくれました。)
うぉぉぉ!ついに太陽熱温水器が完成!
本体左下のパイプは送水配管です。送水パイプの行き着く先は、風呂場です。
送水配管には割りと苦労しました。
ここは塩ビ管を使わずに30メートルのホースをもう一本買ってきて利用した方がよかったかな?っと思ってます。
太陽熱温水器が満水になると、排水口からフローします。
(空気抜き穴からも出てます...)
コックです。
ひねると、お風呂にお湯が落ちます。