太陽熱温水器を自作!
自分で作ったソーラーシステム。
塩ビ管を黒く塗って作った温水器です。材料は全てホームセンターで購入。蓄えた水を太陽光で温めてお湯にします。
太陽光を効率よく熱に変換するこのソーラーシステムは、太陽光発電と同じく温室効果ガス排出削減にも寄与。
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自動お湯はり対応で太陽光を最大利用
太陽光でつくったお湯を冷やさないようにするため、浴槽で保温することにしました。電磁弁を用いた自動お湯はり機能を手作りした時の様子を紹介します。
その製作に成功するも、太陽光が当たらなくなるとタンクのお湯がすぐに冷めてしまうという問題点に直面しました。
太陽光の集熱タンクのパイプは細ので容積に対しての表面積が大きく集熱効果が高い分、放熱効果も高い構造です。
一方、浴槽は容積に対しての表面積は屋上の太陽光の集熱タンクと比較して小さいし、フタをすることでより保温性を高められる構造です。
したがって、日中は屋上の集熱タンクで太陽光を受けてお湯をつくり、太陽光のパワーが落ちる夕方に浴槽にお湯を移して夜の入浴の時間まで保温する。これが自作の太陽熱温水器で最大限に太陽光の恵みを利用する方法になります。
そこで、「自動お湯はりタイマー」の登場です。
電気が流れると弁が開く電磁弁と電気を流す(電気を流さない)時間帯を自由に設定できるプログラマブルタイマーを組み合わせれば簡単に作れます。
会社にいても、外出していても、設定した時間に自動的に弁を開いて太陽熱温水器のお湯をお風呂に落としてくれるタイマー機能つきの弁さえあれば、いつも太陽光の恵みを最大限に利用できる!というわけです。
自作の太陽熱温水器が本に掲載されました
自給エネルギー とことん活用読本
出版社: 農山漁村文化協会; 不定版 (2011/12/14)
ASIN: B006FIWV80
発売日: 2011/12/14
Amazonで購入できます
農山漁村文化協会さんから出稿のオファーをいただき、寄稿させていただきました。
1.太陽のエネルギー
2.水のエネルギー
3.風のエネルギー
4.植物バイオマス(薪、モミガラなど)の利用
と4つのパートで身の回りに眠っているエネルギーを暮らしに活かす、小さなエネルギー自給のさまざまな面が楽しく紹介されています。
僕の太陽熱温水器の他、太陽光発電はもちろん小型水力発電・小型風力発電、ウッドボイラー(薪ボイラー)から今話題のロケットストーブまで様々なエネルギー自給実践が掲載されています。
なんでそもそも、太陽熱温水器を自作しようと思ったのか
ド貧乏
とにかく、お金がない。原油高
高い。あぁ高い。灯油の価格が100円超えている...
こうなっちゃぁ、いっそう生活がくるしい。
冬でもないのに灯油代が、ひと月に8千円もかかっている。。
そうだ!太陽熱温水器だ!!
「太陽熱温水器にすれば、価格が高騰した灯油を買わずに済む!!」って思って、最初は、朝日ソーラー、コロナ、長府製作所(エコワイター)とかノーリツ(NORITZスカイピア)とかの太陽熱温水器を物色してました。なんといっても、太陽熱なんだから〇円ですよ。そう。無料。タダでお湯がつくれるなんて、夢のようです。
でも、やっぱり先立つものが、、、けど、このままだったら、いつまでも高い灯油を買い続けなければ、、いけない。。
「太陽熱温水器」でぐぐってみていたら、、「自作 太陽熱温水器」ってサイトがぁ!
そのサイトを見てからは、もうDIYしか考えられなくなってしまった。
最初はペットボトルを使ってペットボトル温水器を手作りしようとしてたけど、構造が複雑になってしまうのを懸念して他の素材を検討。
耐久性のありそうな塩ビ管を利用する事に決定。
エコロジー
これはですね、ほとんど動機からは外れてます。「地球にやさしい」という言葉もあんまり好きではありません。
しかし、CO2排出削減は「僕らが暮らしやすい環境を維持する」という事において重要なことと思っています。
お金も助かって、エコ給湯でCO2排出削減にも貢献できるなら一石二鳥でうれしいです。
化石燃料は、便利な資源です。
なるべく永く化石燃料を利用するには、「節約」しかないですね。
雪が降りました。雪化粧の太陽熱温水器
この太陽熱温水器を手作りした時に、心配だった事のひとつに、「雪」がありました。
雪の重みに耐えられるか? 屋根に悪影響はないか? 屋根から滑り落ちる雪と一緒に地面に落下してしまわないか?
今のところ、大丈夫みたい。【2009.01.17】
太陽熱温水器の相棒。新聞紙の燃料で沸かす。
イソライト住機の焼却ボイラー:KS-120Fの紹介ページ
新聞紙で作る紙燃料:ペーパーログや、薪の調達方法など。
http://solar.take-4.net/boiler/
【2008.08.03追記】
エコというと、最近、猫も杓子も「エコ」「エコ」で、単なる流行にしか思えなかったけど、この温水器を運転するうちに、すこし、関心がでてきました。
っと言うわけで、環境映像専門グローバルメディア「green.tv」の紹介です。
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